2011年11月1日火曜日

ホームページ作成ランジェリーショップ <電機メーカー>地デジ対応レコーダー販売に期待

電機メーカーが地上デジタル放送に対応したレコーダーの販売に力を入れている。7月の地デジ完全移行(被災3県を除く)前に買い替えが進んだテレビと異なり、地デジ対応レコーダーの世帯普及率はまだ5割程度とみられる。アナログ対応のままでは地デジ録画ができないため、各社は2000万台とも言われる買い替え需要に期待している。

「レコーダーの買い替えを検討中です」。ヨドバシカメラ新宿西口店(東京都新宿区)で、男性会社員(55)がブルーレイレコーダーを見比べていた。同店によると、レコーダーは安い製品なら3万円台で購入でき、チューナーの数や記憶容量の大きさなどで機能と価格が変わる。同店の売り場担当の金子達雄さんは「秋以降にも魅力的な新商品が出るので、消費者にアピールしたい」と話す。

パナソニックは9月以降、6機種を発売した。地デジの録画、再生以外にインターネット動画の閲覧や写真・音楽CDのデータ保存など多機能性を強調する。

シャープは9月23日、業界で初めて無線LANの送信機能を内蔵した3機種を発売した。同社製のスマートフォン(多機能携帯電話)などに録画番組を転送できる機能が売りだ。

このほか、ソニーも10月、フルハイビジョンの3番組を同時に長時間録画できるモデルなど5機種を発売し、「2~3台目の需要も取り込みたい」。東芝は11月上旬以降、最大6チャンネルの全番組を15日分保存する機能が付いた新モデルなど4機種を発売し、記憶容量の大きさをアピールする。

電子情報技術産業協会の調べでは8月のブルーレイレコーダーの出荷台数は49万台と前年比約5割増。各社とも「テレビの買い替えが一段落した今、消費者の次の関心はレコーダー」と見ており、年末に向けた販売競争は一層激しくなりそうだ。【竹地広憲】